ビジネス英語習得の必要に迫られている人は多い

世の中のビジネスパーソンの中には、仕事において英語の習得を求められている人も多いと思います。英会話教室で教わるような日常会話ではなくて、仕事ですぐに生かせるいわゆるビジネス英語を身につけたいと考え、試行錯誤されている方も多いと思います。

そんな方にTOEIC教材はビジネス英語習得に最適、という話をしたいと思います。TOEICは英検と並ぶ2大英語能力検定試験ですが、なんといっても特徴はその内容がビジネスに特化している点です。TOEICのLRの試験で言えば、前半のリスニング内容はPart1からPart4まですべてビジネスにおける様々な状況を想定した内容になっています。

また後半のリーディング内容もPart5からPart7まですべてビジネスで触れるであろうe-mail、社内文書、広告、記事、ホームページなどがこれでもか、というくらい詰め込まれています。TOEICを受験する人はとにかく1点でも高いスコアを目指してリスニング、リーディングパートの学習に取り組んでいるわけです。

ビジネス英語って、そもそもどんな英語?

ただここでちょっと考えたいのは、もしあなたがビジネスの世界で英語を使いこなせるくらいのスキルを習得したいということであれば、単にLRのテストで高得点をとっても不十分だという点です。ビジネスの世界ではどうしても「話す」場面があるからです。ビジネスにおいて恥ずかしくない英語を話せるようになりたいけれど、どのように勉強すればいいか分からない、という方はTOEICの教材を単にリスニングとリーディングの練習に使うだけではなく、スピーキング練習としても活用することをお薦めします。

なぜならTOEICのコンテンツはビジネス英語そのものだからです。ビジネス英語などというと、なんだか小難しいですが、要するに学生が社会に出て2年3年と社会経験を積む中で、それまでの友達だけとの会話から、会社の同僚、上司、お客様との会話など、より丁寧で失礼のない表現を使うようになりますが、この会話をビジネス英語と呼んでいるだけのことです。

もちろん仕事関係での会話ですから、それまでの学生時代とは異なり、話題も「売上」「利益」「広告」「製造」「人事」「マーケティング」などなど多彩になってきます。これらの言葉も一緒に覚えていけばそれがビジネス英語です。

そして、今挙げた2つのポイント、つまり、より丁寧で失礼のない表現、そして様々なビジネスの話題、についてはTOEICですべてカバーされているのです。ですので、もしあなたがビジネス英語を身に付けたいけどどのようにしたらよいか迷っている、ということであれば、1冊TOEICの問題集を買ってきて、リスニングとリーディングの練習に加えてスピーキングにも取り組むことをお薦めします。

スピーキングの練習方法3つ

スピーキングの練習方法はいろいろありますが、今回は3つの方法をご紹介します。

1つ目は音読です。リスニング、リーディングどちらの内容も声を出して読むことで、スピーキング力アップになります。ポイントとしては、まずはリスニング・リーディングにしっかりと取り組んだ後に、内容もしっかりと理解した教材に対して音読を行うことです。理解しながら音読することで、よりスピーキングの練習になります。

2つ目は、シャドーイングです。シャドーイングというのは、音声を聞きながらその音を影のように追いかけて同じことを自分でも声に出していく練習です。通訳の練習などでよく使われますが、これはスピーキング力アップにつながります。ポイントは、音声の英語をよく聞き、どこを強く読んでいるのか、どんな抑揚で呼んでいるのか、どこで間を取っているのか、といったことに意識を向けて、できるだけ忠実にまねをすることです。まさに自分がスピーカーになったつもりで、話しているイメージでシャドーイングに取り組むことで効果は倍増します。

そして最後3つ目は、ディクテーションです。ディクテーションというのは、音声を聞いて、その内容を書きとる練習です。これは時間もかかり一番大変な練習ですが、一番効果があります。この練習の良い点は、正確に書きとるというプロセスを通して、正しいスペル、熟語、構文、文法、表現などを強制的に学ぶことができる点です。こうして習得した力は、スピーキングではもちろんのこと、ビジネスライティングにおいても大いに役立ちます。

以上、ここまでビジネス英語習得にはTOEIC教材は最適、というテーマで解説してきました。ぜひ本棚にほこりをかぶった過去のTOEIC問題集があれば、そのほこりを払うことからビジネス英語学習への第一歩を踏み出してみませんか。