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こんにちは。鈴木英語教室の鈴木です。
今回のトピックは、第2文型です。
今日の講座をみていただくと、第2文型の基本的な形と、この文型で使われる主な動詞を4つのタイプ別に理解することが出来るようになります。
それでは早速始めましょう。
まずは第2文型とはどんな文型なのか、ですが、
主語+動詞+補語 の形を取ります。
補語というのは「補う語」という意味で、第2文型における補語は、主語の情報を補っています。そして補語になれる品詞は「名詞」か「形容詞」のどちらかになります。
補語が名詞の例文は、
Taro is a student. 太郎は学生です。
You are a teacher. あなたは教師です。
I am a reporter. 私は記者です。
We are actors. 私たちは俳優です
などで、どの文も動詞の右側にある補語が、主語がどんな人であるかを説明しています。
また補語が形容詞の場合ですと、
Taro is tall. 太郎は背が高いです。
You are kind. あたなは親切です。
I am hungry. 私はお腹がすいています。
They are outgoing. 彼らは社交的です
などで、やはりどの文も動詞の右側にある補語が、主語がどんな人であるかを説明しています。
ここまでが第2文型の基本になります。では更に一歩踏み込んでみましょう。
実は第2文型を作る動詞は今例文で示したようなbe動詞以外にもあります。4つのタイプに分けてご紹介したいと思います。
1つ目は、「主語が補語である」という「状態」を表す動詞です。
このタイプの代表例はこれまで見てきたbe動詞ですが他にも以下のような動詞があります。
Lie(横たわる)
Stand(立っている)
Sit(座っている)
Keep(~のままでいる)
Remain(~のままでいる)
Stay(~のままでいる)
ここに相性の良い形容詞を補語として付けてみます。
(Lie awake「目を開けている状態」)
(Stand Still「じっとしている」)
(sit still「じっとしている」)
(Keep Calm「落ち着いている」)
(Remain Silent「静かにしている」)
(Stay Open「開いている」)
Lie awakeはベッドなどに横たわってはいますが、寝てはいないで起きている状態ですね。考え事などをしている時などはこんな感じですよね。
Stand stillはじっと立っている状態、
Sit stillはじっと座っている状態、
Keep calmは「落ち着いた状態を保っている」、冷静さを保とうとしているイメージですね。
Remain silentは、声も出さず、音もたてずにしている状態ですね。
Stay openは、お店などが、まだ営業時間中で空いている状態ですね。
どれも、動詞によってプラスアルファの意味が追加されていますが、本質は、「主語が補語である」ということを伝えていますよね。
続いて2つ目のタイプの「状態の変化」を表す動詞を見ていきましょう。こちらは例文で紹介します。
(The milk has gone bad.)
(He fell asleep.)
(The leaves turned red.)
The milk has gone bad. は牛乳が腐ってしまった、という意味で、has goneと現在完了形になっているのは、時間が経った結果今や腐ってしまっている、といったニュアンスですね。Goという動詞を第2文型で使ったときは、go bankruptで倒産するや、go madで気が狂うなど、望ましくないことへの変化で使われることが多いです。
続いて、
He fell asleep. 彼は眠りに落ちた、という意味で、主語のheがasleep、つまり「眠っている状態」にfell、つまり「落ちてしまった」という意味です。「寝落ちする」ってことですね。
最後の
The leaves turned red. は「葉が紅くなった」、という意味なので、つまり「紅葉した」ということですね。以上、これらの動詞は、主語が補語の状態に変化していることを示しています。これが2つ目の「状態の変化」を示すタイプです。
続いて3つ目のタイプは「外見」を表す動詞です。これも例文で見てみましょう。
(She appears shy.)
(He looks happy.)
(He seems happy.)
She appears shy. は、彼女は内気に見える
He looks happy. は、彼は幸せそうに見える
He seems happy. も、彼は幸せそうに見える
という意味です。これら3つの動詞はどれも「~に見える」と同じ訳がついていますが、厳密には違いがあります。1つ目の「appear」というのは「主観的」にそう見えるという意味です。2つ目の「look」は「外見上」は、そのように見える、という意味です。見た目は、という意味ですね。そして3つ目の「seem」は、「外見上」も「主観的」にもそう見える、という「中間的」な意味合いになります。ここまで使い分けられたら最高ですね。
最後4つ目のタイプは「知覚」を表す動詞です。最後も例文で見ていきましょう。
(This material feels rough.)
(This flower smells sweet.)
(This fruit tastes sour.)
This material feels rough.のMaterialは素材という意味で、roughは「ざらざらとした」という形容詞です。「この素材はざらざらとした手ざわりだ」という意味になります。この「知覚」タイプの動詞が少し分かりづらいと感じるのは、主語が主体的に動詞の動作を行っているのではなく、だれか他の第3者が、主語に働きかけている点にあると思います。このThis material feels rough.という文も、主語の「この素材」という「モノ」が何かを感じているわけではありませんよね。誰かがこの素材に触れて、その触った感じがざらざらしている、と言っているわけですね。このニュアンスがつかめると、この4つ目のタイプが掴みやすくなると思います。
次のThis flower smells sweet.は、「この花は甘い香りがする」という意味です。これも先ほどと同様に、この花自体が、においをかいでいるわけではなく、誰かがこの花のにおいをかいだら、甘い香りがした、ということですよね。
最後のThis fruit tastes sour.も同様です。「この果物は酸っぱい味がする」という意味ですが、もちろん、この果物自身が何かを味見しているわけではなく、誰かがこの果物を食べた結果、酸っぱい味がした、と言っているわけです。
第2文型では、特に、この4つ目のタイプの動詞に慣れていくことが重要だと思います。
以上、ここまで第2文型の基本的な形と、主な動詞を4つのタイプに分けてみてきました。いろいろな動詞がありましたが、結局は、第2文型における補語は、主語が「どんな人」あるいは「どんなモノ」であるかを説明しているんだな、ということが理解できていればよいと思います。
本日の講座は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回の講座でお会いしましょう。