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こんにちは。鈴木英語教室の鈴木です。
今回のトピックは、第3文型です。
第3文型は、5文型の中でも最も使われる頻度の高い文型です。今日の講座では第3文型の基本的な形と自動詞と他動詞の概念について学習します。
それでは早速始めましょう。
第3文型の形は
主語+動詞+目的語 になります。
目的語というのは、「誰に」や「何を」に答える要素です。
目的語になれる品詞は、名詞または代名詞です。
例文を見てみましょう。
Taro will take a vacation next week. 太郎は来週休暇をとるつもりです。
Taroが主語でtakeが動詞で(~を取る、持っていく、連れていく)などの意味があります。willは助動詞で、「~するつもり」という「未来意志」を表しています。ここまでで、「太郎は取るつもりだ」といった意味です。すると「何を」と聞きたくなりますね。この「何を」に答えるのが「目的語」で、この文ではa vacationです。Next weekというのは、「副詞」ですので文型判断には関係がありません。ちなみにこの副詞は、「来週」という意味ですので「時の副詞」と言えます。
次の例文は、
Hanako always uses a dictionary. 花子はいつも辞書を使います。という文です。
Hanakoが主語でusesが動詞です。ここまでで「花子は使う」という意味です。するとやはり、「何を」と聞きたくなりますね。これに答えるのが「a dictionary」です。Alwaysというのは「いつも」という意味の頻度を表す副詞です。1語で頻度を表す副詞はこのように動詞の直前に置くことが多いので覚えておきましょう。
最後の例文は
They usually have lunch at home. 彼らはたいてい家で昼食を食べます。
Theyが主語でhaveが動詞です。ここまでで「彼らは持っている、とか彼らは食べる」といった意味になります。Haveという動詞は目的語によっていろいろな意味に変わります。一般的には「~を持っている」という意味ですが、目的語がこの文のように「lunch」つまり「昼食」ですと、「食べる」という意味になります。
例文に戻ります。Haveの前のusuallyというのは「たいてい」という意味の頻度の副詞です。先ほどのalwaysの時に説明した通り、1語の頻度の副詞なので、動詞の直前に置いてあります。最後のat homeは「家で」という意味の副詞です。前置詞のatと名詞のhomeがくっついて「場所の副詞」になっています。
ここまでご覧いただいたように、どの例文もSVOという文型を構成する要素に副詞が加わることで彩を加えています。このように、文型を構成するSVOCという要素と、文型を構成する要素とは関係なく単に彩を加える副詞の要素が区別できるようになってくると英語が正確に読めるようになってきます。
ここまでが第3文型の基本的な形になります。
続いて「自動詞」と「他動詞」という概念について解説します。
動詞を分類する方法は、Be動詞と一般動詞や、規則動詞と不規則動詞などいくつかありますが、この「自動詞と他動詞」もその1つです。
自動詞というのは目的語がつかない動詞のことです。そして他動詞はその反対で目的語が必要な動詞です。
先ほど例文で見てきた動詞は、take a vacation, use a dictionary, have lunchとどれも目的語がついていました。つまりこれらの動詞は他動詞です。
それに対して自動詞を使った例文をみてください。
I go to school.
Iが主語でgoが動詞です。ここまでで、私は行きます、という意味です。これを聞いて、「誰に」とか「何を」とは聞かないですよね。この文には目的語がありません。Goの後ろについているto schoolは前置詞のtoと名詞のschoolがセットで「学校へ」という「場所の副詞」、あるいは「方角の副詞」と言ってもいいかもしれませんが、いずれにしても「副詞」の役割を果たしています。
次の例文は
He lives in a quiet place.
Heが主語でlivesが動詞でここまでで、彼は住んでいる、という意味です。これを聞いて、「誰に」や「何を」とは聞きませんよね。Livesの後ろについているin a quiet placeは前置詞のinと名詞のa quiet placeがセットで「静かな場所で」という「場所の副詞」になっています。
続いての例文は
They worked late yesterday.
Theyが主語でworkedが動詞で、ここまでで、彼らは働いた、という意味です。これを聞いて、「誰に」や「何を」とは聞きませんよね。Workedの後ろについているlateは「遅くまで」という意味の副詞です。また最後のyesterdayは昨日という名詞の意味もありますが、ここでは、時の副詞として「昨日働いた」と動詞を修飾しています。
以上、ここまで見てきたように、どの例文の動詞も目的語がついていませんでした。このような動詞を自動詞と言います。
ここで、5文型の形を思い出してみましょう。
第1文型から順に、SV, SVC, SVO, SVOO, SVOCこのようになっていましたね。
この中で目的語のついている第3文型、第4文型、第5文型の動詞が他動詞です。それに対して目的語のついていない第1文型と第2文型が自動詞ということになります。
動詞には自動詞のみで使う動詞もあれば、他動詞のみで使う動詞もあります。またなかに自動詞と他動詞の両方で使える動詞もかなりあります。次の例文をみてください。
The boys play soccer in the park.
The boys play in the park.
上の文は、playという動詞にsoccerという目的語が続いています。つまり他動詞です。辞書でplayという動詞を調べると、他動詞の時は「スポーツなどをする」とか「楽器などを演奏する」とでています。つまりこの例文の意味は、その少年たちは公園でサッカーをする、という意味になります。
それに対して下の文のPlayという動詞には目的語がついていません。Playという動詞の後ろに目的語になりえる名詞がないため、この動詞には目的語がないと言えます。つまりこのplayという動詞は自動詞として使われているということが言えます。実はplayという動詞には自動詞の使い方もあり、辞書で意味を調べると「遊ぶ」という意味で使うと書いてあります。ですので、この例文全体の意味は、「その少年たちは公園で遊ぶ」となります。
ここまで第3文型の基本の形および自動詞と他動詞の概念について解説してきました。
この概念を頭に入れておくことで、英文読解の際には文型をより素早く正確に取ることが出来るようになると思います。
今日の講座が皆様の学習の参考になれば幸いです。ここまでお読みいただきありがとうございました。また次回の講座でお会いしましょう。