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動詞の語形変化パターンのPDFはこちらからダウンロードができます。

こんにちは。鈴木英語教室の鈴木です。

今日のトピックは、動詞の語形変化についてです。

規則動詞の過去形および過去分詞形は基本的には語尾に「ed」をつけて作ります。

また、動詞のing形は動詞の原形にingをつけて作ります。しかし中には最後の文字を重ねたり、yをiに変えたりする必要がある語もあります。

今日の講座をご視聴いただくと、いつどのように語尾を変化させる必要があるのかが理解できるようになります。それでは早速始めましょう。

まずはノーマルなパターンです。これをパターン0とします。

いくつか例を挙げてみます。

help(手伝う)

open(開ける)

pull(引っ張る)

work(働く)

look(見る)

このパターンの動詞の過去形および過去分詞形の作り方は原形の後ろにedを付けるだけです。

そしてing形は原形にingを付けるだけです。

では続いてパターン1を見ていきましょう。

いくつか例を挙げてみます。

hope

move

decide

invite

save

何か共通点に気が付きましたか。語尾がすべてeで終わっていて、そのeが発音されない語となっています。このパターンの過去形および過去分詞形は、edではなく、dを付けるだけです。

そしてing形は原形から語尾のeをとってingをつけます。

では続いてパターン2を見ていきましょう。

stop

beg

jog

fit

dub

活用はご覧の通りです。

パターン0のノーマルにくらべて何か違いに気が付きましたか。そうです。最後の文字を重ねていますね。このように最後の文字を重ねるのは、その単語が、〈短母音+1つの子音〉

かつ単音節の時です。短母音というのは、aiueoという発音が1つだけ入っているということです。これらの単語を上から確認すると、stopがo、begがe、jogがo、fitがi、そしてdubがaという短母音があり、それに1つの子音が続いています。そして単音節というのは、単語の中で母音が出てくる箇所が1か所だけということです。ここにあるような短い単語がこれに当たります。

では続いてパターン3を見ていきましょう。

occur

compel

omit

活用はご覧の通りです。

いかがですか。一つ前のパターン2と同様に最後の文字を重ねていますね。パターン2では単音節であることが条件となっていましたが、今回の単語はすべて2音節ですので単音節ではありません。occurはoとuの2か所が母音です。compelはoとeの2か所、omitはoとiの2か所が母音ですのですべて2音節の単語です。

2音節以上の語で最後の文字を重ねるのは、最後の音節にストレスがある語です。ストレスというのは強く読む場所という意味です。これらの3つの語をもう一度発音してみますので、どこを強く読んでいるかよく聞いてみてください。

occur

compel

omit

いかがですか。どれも最後の音節をストレスしていますね。このような場合に最後の子音を重ねるのです。

ここで比較のために2つ単語を足してみます。

活用はそれぞれこのようになっています。最後の子音を重ねていないですね。どちらも2音節で前の3つの語に似ていますが、語形変化はパターン0のノーマルと一緒です。なぜかというと、この2つの語を発音すると分かります。それぞれの発音は、visit、offerとなります。ストレスが第1音節に合って、最後の音節はストレスしていませんね。このような語は最後の子音は重ねません。正しいスペルを書こうとすると、正しい発音を学ぶことも重要だということが分かります。

では続いてパターン4を見ていきましょう。

study

apply

cry

語尾がどれもyで終わっています。活用はご覧の通りです。過去形と過去分詞形はどちらもyをiに変えてedを付けています。

ここでも比較のために2つ単語を追加してみます。enjoyとplayで、どちらも語尾がyで終わっています。では活用を見てみましょう。過去形と過去分詞形をみるとyは特に変化していません。なぜでしょうか。実はyをiに変える必要があるのは、語尾が〈子音+y〉の場合だけです。上の3つの語をみてみると、yの前はそれぞれd, l, rとどれも子音です。それに対して下の2つの語は、yの前はoとaでどちらも母音になっています。このような場合はyを変化させる必要がありません。

続いてパターン5を見ていきましょう。

mimic

picnic

panic

活用はご覧の通りです。

過去形も過去分詞形も、ing形もどれも語尾にkを付けた上でedあるいはingをつけています。これら3つの語に共通しているのは語尾がcで終わっている点です。このようにcで終わる動詞にはkを加えてedあるいはingをつけることになっているのです。

最後に注意が必要な語をいくつか紹介します。

まずは先ほどのパターン1をもう一度ご覧ください。

全て語尾がeで終わっていましたね。ではここに3つ単語を加えます。

agree

die

dye

これらもすべて語尾がeで終わっています。ではまずは過去形と過去分詞形の活用をみてみましょう。このパターンのルール通りに、dだけを付けていますね。

では今度はing形の活用を見てみましょう。

パターン1ではeをとってingを付けていました。

しかしagreeという語はeはそのままでingをつけています。これはagreeの語尾にあるeの音が発音されているためです。eをとってingをつけるのは語尾のeが発音されない場合に限ります。

また「死ぬ」という意味のdieはing形が特殊です。iがyに変化し、eはなくなっています。

そして「染める」を意味するdyeのing形は語尾のeを残して、原形のままingをつけています。これは「死ぬ」を意味するdyingと活用がかぶらないようにするためです。

ここまで基本的な語形変化を5つのパターンで見てきました。

ライティングの際などに参考にしていただければ幸いです。

今日の講座の中で紹介した単語と語形変化のルールをPDFにまとめましたので、ご興味のある方は概要欄のリンク先よりダウンロードの上、ご活用ください。

第13回の講座は以上となります。

今日も最後までご視聴いただきありがとうございました。

また次回の動画でお会いしましょう。