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こんにちは。鈴木英語教室の鈴木です。

今回の講座では、現在形と現在進行形の違いについて解説します。

現在形と現在進行形はどちらも「現在」という言葉が入っていて紛らわしいと感じる方もいると思います。しかし、実はこの2つの間には明確な違いがありますので、今回の講座をご視聴後には、どっちを使ったらいいのか?と迷うことはなくなるはずです。

では早速始めましょう。

まずは現在形と現在進行形の例文を見てみましょう。

I study English.

I am studying English.

上が現在形の文で、下が現在進行形の文です。

現在形の文では、動詞の活用が現在形になっています。

それに対して現在進行形の文では、動詞はbe動詞+動詞のing形となっています。

どちらも、私は英語を勉強している、ということを示していますが、何か違いがあるのでしょうか。

実はこの2つの英文が示している内容はまったく違います。

現在形の英文は、「その行為が日常的に行われている」ということを示しています。

つまり、この例文で言えば、私は日常的に英語を勉強している、ということを示しているのです。

それに対して現在進行形の英文は、「今まさにその行為を行っている」ということを示すと同時に、「その行為を一時的に行っている」ということも示しています。

例えば誰かが、

I study English.

と言えば、その人は日常的に習慣として英語を学習している、ということを示しています。

それに対して、

I am studying English.

と言うと、その人は今まさに、この瞬間、英語を勉強している、ということを示しているのであって、その人が普段から日常的に英語を勉強しているかどうかについては、まったく分からないのです。その人は普段はまったく英語の勉強はしないけど、次の日のテストに向けて必死に一夜漬けの勉強をしているだけかもしれません。

もう一つ例を挙げてみましょう。

I wash the dishes for my mother.

I am washing the dishes for my mother.

どちらも、お母さんの手伝いでお皿洗いをしている、ということを示していますが、やはりこの2つの英文では意味が明確に違います。

上の現在形の英文は、この子は日常的に皿洗いのお手伝いをしている、ということです。

それに対して、下の現在進行形の英文が示しているのは、この子は一時的にお母さんのお手伝いをしているということで、普段もお手伝いをしているのかどうかは、この英文からでは分かりません。もしかしたら、何かおねだりをしたくて、お手伝いをしているだけかもしれません。

実際には、現在進行形の英文を書く際は、今まさに行っている最中、ということが分かるように副詞の「now」などと一緒に使うことが多いです。

いかがでしたか。現在形と現在進行形の示す意味合いが明確に違うことが掴めたでしょうか。

最後に現在形について1つ補足です。

現在形が示す内容は、「日常的に行われている行為」という説明をしましたが、それに加えて「一般的な事実」についても現在形を使います。

例文を見てみましょう。

The earth moves round the sun.

地球は太陽の周りを回る、という意味ですが、このように一般的な事実を示すときにも現在形を使いますので覚えておきましょう。

まとめ

最後にまとめです。

今回の講座では、現在形と現在進行形の違いについて学習しました。

現在形の英文は、「日常的・習慣的に行われている行為を表す」。

また「一般的な事実」についても現在形で表す。

それに対して、現在進行形の英文は、「今まさに行っている行為」であることを示すのと同時に、その行為は「一時的である」ということを示唆している。

第11回の文法講座は以上となります。

ここまでお読みいただきありがとうございました。