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こんにちは。鈴木英語教室の鈴木です。
今日は第9回の講座です。
今回のトピックは、動詞の活用についてです。
動詞というのは英文を作る際の中心になる語です。動詞の活用を理解することは英語を習得する上でとても重要です。今回の講座では動詞の5つの活用と主な使い方を解説します。
そもそも動詞の活用とはいったいどういう意味なのでしょうか。動詞の活用というのは、動詞の形の種類だと考えてください。動詞というのは形が1つではありません。英文の中で役割に応じて形を変えるのです。早速5つの活用を見ていきましょう。
順に、「原形」「現在形」「過去形」「過去分詞形」そして「ing形」です。
例えば「見る」という意味の「look」という動詞の活用は、原形はlook、現在形はlookまたはlooks、過去形はlooked、過去分詞形もlooked、そしてing形はlookingとなります。
他の例も見てみましょう。「勉強する」という意味の「study」の活用は、
原形はstudy、現在形はstudyまたはstudies、過去形はstudied、過去分詞形もstudied、そしてing形はstudyingとなります。
それでは、活用ごとの使い方を見てみましょう。
原形
まずは原形です。「原形」というのは動詞の基本形です。今回は原形の2つの使い方を確認してみます。まずは命令文です。例えば
Study.
と原形で言えば、「勉強しなさい」という意味になります。ほかにも
Sit down.
ということもありますね。これもsitは原形で座りなさいという命令文になっています。
続いて2つ目の原形の使い方は、助動詞を使った文の中です。次の例文を見てください。
You should study English.
「あなたは英語の勉強をするべきだ」という意味です。この文の中で「should」という語が助動詞で、「~すべき」という意味を動詞に加えています。そして動詞のstudyの活用は原形です。なぜ原形かというと、英語のルールで「助動詞の後ろには動詞の原形がくる」と決まっているためです。
現在形
続いての活用は現在形です。現在形には2つ形があります。1つは原形と同じです。そしてもう1つは原形にsが付いた形です。Sがついた現在形を使うのは、「主語が三人称で単数形の時に限ります。一人称・二人称・三人称については第7回の講座で詳しく解説していますので是非ご視聴ください。
では現在形の例文を見てみましょう。
I study English.
「私は英語を勉強する」という意味です。現在形に関して1つポイントです。現在形の文というのは「日常的に行っている」ことを示すときに使います。この例文で言えば、私は英語を日常的に勉強していることを示しているのです。
ではここで、この英文の主語をIからHeに変えてみます。すると
He studies English.
となります。動詞にsがついていますね。これが先ほど説明した、主語が3人称で単数形の時のsです。発音の関係で、Studyのyをiに変更した上でsが付いていることに注意しましょう。
過去形
続いての活用は過去形です。基本的には、原形に「ed」をつけると過去形になる、と考えてください。ただし例外もありますので、例外については講座の回を改めて解説します。
では過去形を使った例文を見てみましょう。
I studied English yesterday.
私は昨日英語の勉強をした。という文です。ここでも発音の関係で、Studyのyがiに変わっていますが、基本的には原形にedをつけることで過去形になると考えてください。
では今度は主語をI からHeに変えてみます。
He studied English yesterday.
となります。主語が三人称の単数形になりましたが、動詞はstudiedで、先ほどと変わっていませんね。動詞にsをつけるのは主語が三人称で単数形、かつ動詞が現在形の時のみです。今回は、動詞の活用が過去形なのでsを付ける必要はありません。
過去分詞形
続いての活用は過去分詞形です。過去分詞形も基本的には原形に「ed」を付けてつくります。ただしやはり例外がありますので、例外については別の回で解説します。
ところで、過去分詞形に関してですが、「過去分詞形をマスターすれば英語をマスターできる」と言われるくらい過去分詞形は奥が深いです。今回は、その中で基本的な2つの使い方を紹介したいと思います。では例文を見てみましょう。
1つ目は受け身の文です。次の文を比べてください。
I study English.
English is studied by me.
上の文は、私は英語を勉強する、という意味です。主語+動詞+目的語でできています。
下の文は、上の文の目的語、つまり、「English」を主語にした文です。意味は、英語は私によって勉強される、という意味です。
この様に「何々される」ということを表現する文を「受け身」または「受動態」と呼びます。
この文の作り方は、be動詞に動詞の過去分詞形を付けてつくります。つまりこの文のstudiedは過去分詞形です。これが過去分詞形を使った1つ目の例文です。
過去分詞形を使った2つ目の例は、現在完了の文です。
I have studied English for 3 years.
私は3年間英語を勉強しています。という意味です。
この様に過去から現在までの期間における行為を表現する際に「現在完了」という文法を使います。現在完了の文の作り方は「have」+「動詞の過去分詞形」となります。つまりこの文のstudiedは過去分詞形です。
受動態および現在完了については、もう少し後の講座で詳しく解説します。
ing形
最後の活用は、ing形です。
Ing形も使う場面はいろいろありますが、今日の講座ではその内の1つ、現在進行形をご紹介します。例文をご覧ください。
I am studying English now.
私は今英語を勉強しています、という意味です。「Be動詞プラス動詞のing形」で現在進行形の文が作れます。
先ほど見た、現在形のI study English.と似ていますが、ing形を使った現在進行形の方は、今まさに英語を勉強している最中、という意味になります。通常は例文にあるように「今」を意味するnowなどの副詞とともに使われます。
以上、動詞の活用を5つすべて確認してきました。
まとめ
最後にまとめです。
今回の講座では、動詞の活用について学習しました。
動詞には5つの活用があります。
それぞれ原形・現在形・過去形・過去分詞形・そしてing形です。
原形は、命令文や助動詞を使った文で使います。
現在形は、日常的に行われる行為を表す際に使います。注意事項としては、主語が3人称で単数形の時は動詞にsを付ける必要があります。
過去形は、過去を表す文で使われます。動詞の過去形は、基本的には原形に「ed」をつけて作ります。
過去分詞形は、受動態や現在完了の文などで使います。動詞の過去分詞形も基本的には原形に「ed」をつけて作ります。ただし、過去形・過去分詞形ともに、形が例外のものもありますので、それについては別の講座で解説いたします。
ing形は、現在進行形の文などで使います。ing形の作り方は、動詞の原形にingを付けるだけです。
第9回の文法講座は以上となります。 ここまでお読みいただきありがとうございました。